お疲れ様です。ウルグアイ駐在妻のIchikoです!
首都モンテビデオから車で東に約2時間半。大西洋とラ・プラタ川に囲まれた東の岬、プンタ・デル・エステを4日間堪能しました。綺麗に整備された街並みと連なる高級別荘やマンション、ホテル。そして波の荒い大西洋と、その対面には美しいラ・プラタ川が広がります。緑も豊で空気もおいしい。日本から1番遠い国のリゾートの魅力をたっぷりお伝えします!
La Mano (手の彫刻)
まず絶対に訪れておきたいのが、サムネにもなっているプンタ・デル・エステのシンボル、「手」(La Mano)。ブラバビーチにそびえる人間の5本指の彫刻は、1982年にチリ人の彫刻家によって作られました。
砂の中から現れた・・というよりは、沈みながらもがいている様が想像できるでしょうか。大西洋の波は非常に荒く、泳ぐと波にさらわれてしまうよ、という「警告」の意味が込められているのだとか。多くのサーファーにとっては人気のスポットとなっていますが、風の強い時は道路まで波のスプラッシュが押し寄せるくらい荒い大西洋の波も一緒に堪能してください。
バスターミナル(Terminal Micros)から大西洋側へ。海沿いの幹線道路、Rambla General Jose Artigas通りを越えた先にあるPlaya Blava(ブラバビーチ)
Puerto de Punta del Este | プンタ・デル・エステの港
ラ・プラタ川沿いを岬の先端に向かって歩くと見えてくる港。多くの漁船が毎朝大量の魚を仕入れ、新鮮なまま売り捌く市場には、日本では見たこともない魚が多数並びます。その先には豪華な個人ボートの停泊所。港の周りには新鮮なシーフードが堪能できるレストランが立ち並び、朝、昼、夜のいつ行っても景色や雰囲気を存分に堪能できるスポットです。
プンタ・デル・エステはトドの生息地でもあり、午前中は市場の漁師さんに魚を分けてもらいにやってきます。最近は舌が肥えてきたらしく、あげても食べない魚もあるのだとか。なんと贅沢なトド!
そして午後や夕方には港の上に寝転がって家族で昼寝をしています。勝手に人の船や漁船の上で寝ている時も。やはり贅沢・・・。しかし意外と毛がフサフサしていて可愛い。この野生のトドの無防備な生活を目の当たりにできるのも港の魅力です。
バスターミナル(Terminal Micros)からラ・プラタ川沿いを岬の先端へ向かって歩いて約15分
Isla Gorriti|ゴリティ島
前述の港でチケットを買い、小さな船に乗って10分。向かうのはラ・プラタ川沖合いの小さな無人島、Isla Gorriti(ゴリティ島)。魅力たっぷりのこの島については、別記事で詳細をお知らせします!
船から見えるプンタ・デル・エステの海岸沿いも最高に美しい。そして着いた無人島、自然あふれる美しすぎる島でした。
1516年にスペインの探検家によって発見されたこの島。美しい緑とビーチが広がる反面、戦争の面影を色濃く残す場所でもあります。対ポルトガル戦の軍事拠点でもあったゴリティ島。この美しい景色と戦争がどうしてもマッチせず、とても複雑な気持ちにもなりました。
自然の中を歩いた先には美しいビーチが2箇所も!個人所有のクルーズが多数、沖合いに船舶されていて、優雅な一時を過ごしていました。
- 港から船で約10分
- チケット代:往復350ペソ
- 船の往来時間:行きは30分に1本、帰りは2時間に1本
(2021年3月、帰りの便は13:15, 15:15, 17:15の3本でした)
チケット購入時、詳しい時間をカウンターでお聞きください。
Iglesia de la Candelaria|ラ・カンデラリア教会
青い外壁が美しいラ・カンデリア教会は、プンタ・デル・エステでもっとも古い地域の、灯台の向かい側に位置しています。1911年に開かれてからは、地元の人々にとってはとても重要な祈りの場となっています。
礼拝堂はとても静かで美しく、心安らぐ雰囲気が漂います。友人と2人で椅子に腰掛け、少しの間目を閉じて過ごしました。なんとも幸せな空間。
教会の目の前にあるPlaza de Faro(ファロ公園)。古き良き街並みにただずむ灯台は、1860年に建てられました。観光客で賑わう海沿いとはまた一味違った、心安らぐ旧市街です。
海沿いに設置された礼拝堂も|The Virgin of Candelaria
教会から大西洋側に出て、海沿いを北に7〜8ブロックほど歩くと、ラ・カンデラリア教会の礼拝堂、幼いキリストを抱いた聖母マリア様が見えてきます。多くの花が献花され、周りにはたくさんのメッセージカード。日本で言う、神社の絵馬のようなものでしょうか。多くの人々からのお願い事やお礼の言葉、そしてマリア様を称える言葉が書かれてありました。
Plaza Artigasから2ブロック大西洋側へ
Las Mesitas|岩の上の小さなテーブル
プンタ・デル・エステの港からRambla Artigasを南に下ると、ゴツゴツした岩で覆われたロッキーなビーチ、Las Mesitasが見えてきます。コンクリートの橋で渡った先の大きな岩の上には小さなテーブルと4つの椅子が。
写真でもわかるように、この日の川は大荒れ。足下に波が押し寄せる中、波が引いた瞬間を利用してテーブルまで到着。落ちたら怖いし、でもぐずぐずしてたら波をもろにかぶってしまう!そんなスリル満点の中テーブルまでたどりつき、荒れ狂う波を眺めていました(笑)。今にも波が押し寄せてきそうな迫力がたまらく楽しかったですが、非常に危険ですので、波の穏やかな日に訪れることをお勧めします。
こちらはその3日後に友人が撮影した3日後のLas Mesitas。波が穏やかで夕日が美しい。沖にはゴリティ島が見えます。端を渡った先の岩の上で寝転んで日光浴をしている人や、マテ茶(ウルグアイの人々が好む緑茶)を飲みながらずーっとおしゃべりしている人、釣りをしている人。普段は地元の人々の憩いの場となっています。
Plaza de los Ingleses |ブリティッシュ公園
プンタ・デル・エステの最南端の先っぽ、サリーナス半島(Punta de la Salina)。ここから地図上に架空のラインがアルゼンチンのラサ半島(Punta Rasa)まで引かれていて、大西洋とラ・プラタ川を隔てます。上の写真で言うとウルグアイ国旗より右側が川、左が海です。
風が気持ち良く、眺めも美しすぎる、多くの観光客や地元の人々を魅了する素敵な広場ではありますが、第二次世界大戦中、ラ・プラタ沖海戦でドイツとイギリスが戦った悲しい歴史を持った場所でもあります。この戦いの印として、大きないかりが置かれていました。
プンタ・デル・エステに来たなら絶対に訪れておきたい最南端、プンタ・サリーナス。大西洋とラ・プラタ川が出会う素敵な場所です。
プンタ・デル・エステの最南端。2 de febrero通りをまっすぐ南に降りたところ
La Barra|ラ・バラ
プンタ・デル・エステから海沿いを東に10キロほど。市バスに10〜15分揺られて到着するのは静かな漁業の街、La Barra(ラ・バラ)。観光客で賑わうプンタ・デル・エステの中心とは一味違った、ゆったりした静かな空気が流れる美しい小さな街です。
美しい海岸沿いはもちろんのこと、大通りの周りには小さな美術館や骨董品店、フリーマーケットやカフェなどが並びます。また、レストランやパブ、ディスコなど若者が集うお店も満載。観光シーズンの夜は若者で賑わう、そんな小さな田舎街です。
余談ではありますが、プンタ・デル・エステから海沿いの幹線道路を走ると、Puente la Barra(ラ・バラ大橋)という美しい外観の橋を通ります。
マルドナド川にかかる美しい橋は、建築家Leonel Vieraによって建設され、1965年に開通しました。写真で見える通りアップダウンが2回も。車やバスで通ると、内臓が全部浮いちゃうような感覚を味わえるのも魅力的。景色も美しく、絶好の写真スポットになっています。
- プンタ・デル・エステのバスターミナル(Terminal Micros)から市バスで10〜15分
- バス代:片道53ペソ(現金)
Punta Ballena|バジェナ半島
美しいラ・プラタ川をパノラマビューで一望できる半島、Punta Ballena(プンタ・バジェナ)。プンタ・デル・エステからはバスで約15分ほど西へ行ったところにあります。Ballenaとはスペイン語で「クジラ」の意味。半島がクジラの背中のような緩やかな丘の形を描いていることから名付けられました。
丘の麓でバスを降り、Carlos Páez Villaró通り(写真)を2.5キロ、上へ向かって歩きます。右も前も左も、どこを見渡しても広く青い海!こんなに美しいパノラマで海を見渡すのは初めての経験でした。
(正確には、ここはまだ大西洋ではなくラ・プラタ川ですが)
半島の先端にはお土産物を並べたブースが設置されており、ウルグアイ産のアメジストやエスニックなテイストを施したアクセサリーなどの小物などが多数売られています。観光客用に簡易トイレも設置済み(あまり綺麗ではありませんが)。プンタ・デル・エステに来たなら必ず訪れておきたい、絶景スポットです。
バスターミナル(Terminal Micros)から市バスで西へ15分ほど。丘の麓で降ります(場所は運転手さんに合図してもらいました)
料金:片道53ペソ
Casa Pueblo|カサ・プエブロ
地中海沿岸の街並みを彷彿される、白く美しい外観が特徴的なCasa Pueblo(カサ・プエブロ)。ウルグアイを代表するデザイナー兼建築家、Carlos Páez Villaróによって建てられ、1960にオープンしました。
中はプール付きのホテル。ラ・プラタ川に沈む美しい夕日の絶景スポットとなっているホテルは、毎年多くの観光客で賑わいます。そして、そのホテルに隣接するのは、建築家Carlos Páez Villaróの半生や、彼の生前の作品を紹介する博物館です。
Casa Puebloを建築する以前は、あの有名なパブロ・ピカソとも親交があるアーティストだったCarlos Páez Villaró。特にヨーロッパやアフリカ文化の影響を受けながら、カラフルで独創的な作品を多く残しました。
- Carlos Páez Vilaró S/N, Punta Ballena 20003 Punta del Este
- TEL:(+598) 42 578611
- Email:reservas@clubhotelcasapueblo.com (ホテル予約用)
- Web:https://www.clubhotelcasapueblo.com/
- Carlos Páez Vilaró博物館
入館料:300ペソ - 博物館内にレストランもあり
Punta del Esteへのアクセス
ウルグアイを訪れた時にはもちろんのこと、アルゼンチンなどの近隣国に来た際もぜひぜひ一歩足を伸ばしてプンタ・デル・エステまで来てみませんか?アクセス方法は以下の通りです。
モンテビデオから
ウルグアイの首都、モンテビデオから来られる際はまずTres Crucesバスターミナルへ。
ここから1時間に2〜3本、Punta del Este行きのバス(COPまたはCOPSA)が出ています。料金は片道600ペソ。約2時間半の陸の旅です。
ブエノスアイレスから
アルゼンチンの首都ブエノスアイレスより、フェリーに乗って首都のモンテビデオへ。片道約2時間15分、料金は21〜26ペソ(ARS)。
そこからは上記参照、Tres Crucesからバスに乗って移動します。
また、1番速いのは空の旅。Aerolíneas Argentina がブエノスアイレスからプンタ・デル・エステまでの直通便を、1週間に6本運行しています。料金は80〜260ペソ(ARS)。
※2021月3月現在、フライトはありません
以上、美しいリゾート地、プンタ・デル・エステの紹介でした。日本から1番遠い国、ウルグアイにある自然豊かな観光地を、ぜひぜひ一度訪れてみてください。