![Ichiko](https://chuzumadaily.com/wp-content/uploads/2020/02/icon1smile.png)
こんにちは!元英語講師のIchikoです。
先日、とても勉強熱心な元教え子のAくんから、LINEで次のような質問が届きました。
![あっくん](https://chuzumadaily.com/wp-content/uploads/2019/11/question_boy.png)
“It is sunny today.” 「今日は晴れです」って、“Today is sunny.”って言い換えても良いんでしたっけ!?
結論から言うと、間違いではありません。”Today is sunny.”も”Yesterday was rainy.”も、状況によってはよく使われている表現ですし、良い天気の時には “Today is nice!”とよく言います。
そう、Todayが主語になる文は普通に存在します。(e.g. Today is Sunday. / Today is my birthday. )
特に曜日を言うときは、Today is Monday.というように、Todayを主語にすることのほうが多いです。
が、しかし、学校の英語の授業では、”Today is sunny.” はバツになる可能性があります。実は、”Today is sunny.” は文法的には非常に説明しにくい文なのです。基本的な英文法を学んでいる段階では、
“It will be cloudy tomorrow.” 明日は曇りのようだ。
と言うように、形式主語 ”It” を主語にすることにまずは慣れましょう。
![Ichiko](https://chuzumadaily.com/wp-content/uploads/2020/02/icon1smile.png)
ではどうして “Today is sunny.” “Tomorrow will be cloudy.” ではなく、itを使わなければならないのか?についてお話したいと思います。
基本的には、日時を表す単語は「名詞」ではない
まず前提として、日時を表す today、tomorrow、yesterdayなどの単語には副詞の機能がある、ということを頭に入れておいてください。today=今日は(に)、tomorrow=明日は(に)、yeserday=昨日は(に)、というように、日本語にすると「は」や「に」まで含まれています。
主語は必ず名詞や名詞句でないといけません。よって、today, tomorrow, yesterdayを「副詞」と習っている段階では、主語にすることはできないのです。これを頭に入れておきましょう。
・today, tomorrow, yesterdayが副詞だと考えると、主語にはできない
形式主語 “it” を主語に置く意味
ここで疑問になってくるのが、It is sunny today. の主語におかれている “it” の存在。
こちらは「形式主語」と言って、とくに意味のない “it” です。この場合は、”it” の本来の意味である「それ」と訳す必要はありません。英文法的に主語を置かないとまずいので、とりあえず置かれている “it”。
![あっくん](https://chuzumadaily.com/wp-content/uploads/2019/11/question_boy.png)
“it”っていろいろな英文でよく見かけるけど、なんとなく日本語に訳すことはできても、英訳するときパッと”It is…”って出てこないんです。
形式主語にも、ちゃんと置かれている意味はあります。そこを理解すると難しくなくなります。
It is sunny today. ですが、本来は The weather is sunny today. 「天気は今日は晴れです」というふうに、”The weather”が主語にくるべきなのです。
しかし、天気の話をしているのはわかりきっているのだから、日本語でもいちいち「天気は・・・」と言わなくても「今日は晴れです」とだけ言えば伝わりますよね。くどいので “The weather”は省略してしまおう!しかし、主語のない文章は英文法的にはあり得ないので、形式的に “It” を置いた、という状況。よって、この “It” には本来the weather (天気)という意味が隠れているのです。
同様に、時間を表す表現も同じです。
例えば、「今は2時です」と言う時、”It is two o’clock now.” と言いますが、こちらも本来は “The time is two o’clock now.” 「時間は今、2時です」なのです。でも、日本語でも時間を言う時、いちいち「時間は・・・」から始めないですよね。そこで “The time” は省略。でも主語がなくなってしまうといけないので、形式主語の “It” が置かれるわけです。この場合も、”it” には the time (時間)という意味が隠れています。
日本語は英語よりもずっと文法が崩れやすい言語だし、会話の中で主語を省略することのほうが普通ですよね。でも、英語には絶対に主語が必要です。形式主語は日本語にはない概念なので、慣れない間は違和感かもしれませんが、慣れたらとても使いやすい構文を作り出します。
ちなみに、”fine” と “sunny” の違い
“How’s the weather today?” 「天気はいかがですか?」の答えとして、「晴れです」と言うときは
It’s sunny today.
どちらでも良い、と習った方が多くいるのではないでしょうか。でも、この2つは全然意味が違うので覚えておきましょう。
まず、空を見てお日様が照ってて本当に晴れている時は “It”s sunny today.” と言いましょう。
では “It’s fine today.” はいつ使うのか?こちらは、自分にとって主観的に良い天気のときに使います。
例えば。
・運動会の日の朝。曇ってはいるが雨は降っておらず、なんとか運動会は決行できそうだ。
・農家として、作物が育つためにはもう少し水が必要だ・・・今日も雨が降りそうだ。安心だ。
![Ichiko](https://chuzumadaily.com/wp-content/uploads/2020/02/icon1smile.png)
形式主語の話から少し逸れましたが、この2つが同じ意味だと思っていた人は注意が必要ですね。