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【ウルグアイ旅行】絶対にオススメしたいBarrio Prado(プラド公園)

ウルグアイ
Ichiko
Ichiko

お疲れ様です!ウルグアイ駐妻のIchikoです!

美しい街並みと歴史的で厳かな建造物。広大な大地に敷き詰められた、見たことのない木々や草花。
首都モンテビデオの北に広がる美しい地域、プラドへ行ってみませんか。先日、ウルグアイ人の友人に案内してもらい、2日に分けて満喫しました。モンテビデオに来る際にはぜひ少し北まで足を伸ばし、美しい街並みを散策してみてください。心の底から感動した数々のスポットをご紹介します!

1日目:大統領邸 (Residencia Presidencial)

バスを降りてまず向かったのはウルグアイの現大統領が住む家、Residencia Presidencial。高級住宅街にどっしりと構えるお屋敷は1908年、中央ヨーロッパの街並みを彷彿させるデザインで建築され、1947年から大統領邸として使われています。

とても美しく、観光客を魅了する大邸宅ですが、残念ながらこの日は門を開けてもらうことはできず、中を見学することはできませんでした。むしろ、写真を撮っているとセキュリティーガードの方に「あまり長く居座るな」と怒られてしまいました(笑)。しかし、年に一度、10月初旬にある Día del Patrimonio(歴史遺産の日)には無料開放され、敷地だけでなく管内も見て回ることができます。

正門。フォトスポットです。

大きな裏門。お屋敷がベストで見えるアングルです。

大統領邸(Residencia Presidencial)詳細

 

1日目:植物園 (Jardín Botánico)

大統領邸を後にして向かったのは13ヘクタールの広大な植物園、Jarín Botánico。1902年フランスの造園家によって創設され、その後何回かのリフォームを経て現在の形になりました。元々はウルグアイ国内で植物の知識を広げる目的で作られたガーデン。今ではウルグアイ各地から訪れる観光客や地元住民の憩いの場として人気です。

本当に緑が美しく、ウルグアイだけでなく世界中の植物を見ることができる大きな大きな植物園です。

日本の笹も発見

倒れても根強く生きている椰子の木

一際目立つ大きな美しい木

高く高くそびえ立つ椰子の木が青い空に映える

Museo Botánico(植物博物館)

植物園の正面ゲートを入って、まず見えるのは植物博物館。元は植物研究のために建てられた博物館ですが、現在は一般客に開放され、植物の乾燥サンプルや、植物をモチーフにしたアートが展示されています。植物園を訪れたらまずは博物館に直行です!

Jardín Botánico(植物園)詳細
  • 住所:Av.19 de Abril 1181
  • TEL: (+598) 2336 4005
  • (植物園):月〜日 7:30 a.m. – 5:45 p.m.
  • (博物館):月〜土 8:00 a.m. – 2:00 p.m. (日曜休館)

1日目:日本庭園 (Jardín Japonés)

2000年、小泉政権時にウルグアイ・日本の国交樹立80周年の記念事業事業として建てられた日本庭園。門には小泉純一郎総理(当時)直筆の「平成苑」という額が飾られています。ウルグアイやアルゼンチンの日系企業、そしてウルグアイの日本人会の協力で開園した日本庭園。連日多くのウルグアイ人が訪れ、美しい日本の文化を堪能しています。

9月の末で春先ということもあり、桜が満開の見頃を迎えていました。同時に梅も。9月に桜と梅って不思議!

美しい滝の周りには美しく咲き誇る色とりどりのツツジ。滝の音を聞くと心が癒されます。

そして美しい池には沢山の鯉が泳いでいました。

しっかりと手入れされた枯山水。写真に収めるのを忘れましたが、枯山水の向かい側には東屋が建てられており、日本式の休息所は多くの観光客の興味を集めていました。

こちらは2週間後にもう一度寄ってみた際に満開だった藤の木。日本が少し恋しくなってしまいました。
次回は秋、木々が赤や黄色に美しく変遷する頃にまた来てみようと思います。

Jardín Japonés(日本庭園)詳細
  • 場所:Av. Millán 4015
  • TEL: (+598) 9191 0930
  • 開園:火〜日 12:00 p.m. – 6:00 p.m. (月曜閉館)

2日目:カルメリタス教会 (Iglesia de Los Carmelitas)

1929年に建設が開始された、歴史あるカルメリタス教会。1937年にミサは開始されますが、なんと建設が完全に終了したのは建設開始から30年も先の1959年です。前述の植物園 (Jardín Botánico) のすぐ横に神々しく聳え立ちます。ノートルダム寺院に似せて作られているゴシック建設のこの教会、外装だけでなく内装も美しく、建設当時にはドイツやアルゼンチンなど他国から資材を運び、多くの人の協力を経て作られたそうです。

この日のこの時間は私たちしかいなかったのですが、教会の女性が中に入れてくださり(泥棒が入るからと門は閉まっていた)、全ての明かりをつけてくださいました。厳かな神殿、美しいデコレーションに感無量。いつまでも離れたくないような、そんな不思議な感覚に包まれました。

日光が差し込む透かし絵。写真では見えにくいですが、沢山の天使が描かれています。火曜日〜土曜日は夕方に、日曜日は午前と夕刻にミサが行われます。私たちが訪れた日、教会の方と結婚式の打ち合わせをしている女性がいました。こんな美しい教会で結婚式をあげられるなんて幸せですね。

Iglesia de Los Carmelitas(カルメリタス教会)詳細
  • 場所:Irigoitia 1017 (Av.19 de AbrilとHermanos Ruizの間)
  • TEL: (+598) 2336 6714
  • ミサ:火〜土 6:00 p.m.   日 11:00 a.m., 7:00 p.m.
    その他の時間は朝の9時から一般開放されています。

2日目:プラドの高級住宅街をお散歩

カルメリタス教会を見学した後、次の目的地と向かうべく、高級住宅街を歩き出しました。プラドは昔から富裕層が多く暮らす地域で、大豪邸が多く立ち並びます。日頃から住んでいる人もいれば、別荘として保有されているお屋敷も多いそう。ウルグアイの前大統領もこの地域に住んでいます(現大統領邸は前述)。

地中海を思わせる様な美しい白い壁の大豪邸

ちょうど藤の花が満開を迎え、お庭で咲き乱れていました

2日目:ラ・ディリヘンシア (La Diligencia)

プラド公園の入り口にあるモニュメント、La Diligenciaは1952年建設。英語ではDiligence (勤勉)の意味で、まだ交通網が発達する以前の人々が長距離を移動する様子を象って作られました。先頭の馬に男性がまたがり、左手に手綱を持ち右手で鞭を打ちながら馬車を誘導しています。その後ろで5頭の馬が籠を引き、籠の中にはお母さんの上に子供が座っています。美しい池に囲まれた昔の旅行者の像。この国の歴史を肌で感じることができる美しいスポットとなっています。

ラ・ディリヘンシア(La Diligencia)

場所:Av. Agraciada とLucas Obesの間

このモニュメントの道路挟んで向かい側にはパセオホテル(Paseo del Hotel)があり、こちらは乗合馬車の停車駅として1860年に建てられた歴史ある建物。当時は停車駅の他、旅行者や馬の休息場所(いわゆる旅籠)として営まれていたそうです。一度は閉館したものの最近になってウルグアイの建築家によって再開され、現在では建設当時の人々の様子を伝える博物館となっています。

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パセオホテル(Paseo del Hotel)詳細
  • 場所:Avda. Agraciada 3787 esq. Zufriategui
  • TEL: (+598) 9859 9829
  • Email: paseodelhotel@gmail.com
    (管内ツアーの申込を受け付けています)

2日目:チャルーア族の像 (Los Charrúas)

ラ・ディリヘンシアからミグエレテ川沿いをゆっくり歩くと、チャルーア族の像があります。スペイン統治以前、ウルグアイ最大の先住民族だったチャルーア族。スペインの征服に屈せず、自分達の領土・民族を守るべく、最後の最後まで戦い抜きました。最後は1000人程しか残っていませんでしたが、幾たびもの大きな戦争を生き抜いたチャルーア族。しかし、悲しい出来事はウルグアイが国として独立した後に起こったのです。

ウルグアイ独立後の最初の大統領リベラの白人至上主義・民族浄化政策によって「敵民族」と見做されたチャルーア族は、三度の大きなジェノサイドに襲われます。写真の像は、最後に残った4人の大人と1人の赤ちゃんのチャルーア族。捕らえられた5人はフランスに売り飛ばされ、見せ物として公共の場に展示され、そこで一生を終えることになります。悲しい過去を持ったチャルーア族の歴史を葬り去ることのないように建設されたモニュメント。ぜひウルグアイの知られざる歴史に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。

チャルーア族の像 詳細

場所:Rbla. Delmira Agustini y León

2日目:ローズガーデン (Rosedal)

プラド公園のちょうど中心に位置するバラ園、Rosedalは1912年、フランス人の造園家によって作られました。1910年にフランスから12000ものバラの木が送られて建設されたRosedalは、春には300種類以上もの色とりどりのバラでいっぱいになる、美しい公園です。

木のツルで作られた60メートルのトンネルは、左右を向いても上を向いても美しい花に囲まれながらゆっくりと散歩を楽しむことも。

バラ園の中心には20塔の円柱に囲まれた銅色の噴水があり、今回は時期尚早だったものの、春が進むと色とりどりの美しいバラに囲まれます。

美しく広々としたバラ園。プラド公園では絶対に外すことのできない心休まるスポットとなっています。

ローズガーデン(Rosedal)詳細

場所:Av. Buschental, esq. Av. Delmira

2日目:プラドホテル (Hotel del Prado)

ローズガーデンから北へ歩き、ミグエレテ川を渡った先にあるのが、1912年に建てられた歴史あるプラドホテル。1975年には国の歴史建造物に指定されました。その昔にはイングランドやウェールズの皇太子も訪れたことがあるという由緒あるプラドホテルは、「ホテル」という名でありながらホテルとして機能したことは一度もありません。オープン当時から現在に到るまで、結婚式や15歳の誕生日パーティ(ウルグアイでは、女の子の15歳の誕生日は一大イベントで、学校のクラスメイトや両親の同僚など大勢を招いて結婚披露宴のようなパーティを行う風習があります)などの大きなイベントや、要人の重要な会議やお茶会などの施設として使用されています。

また、ホテルの周りの庭も広々として美しく、木々に囲まれた池の噴水には1916年に建設されたという女性と動物のモニュメントが飾られています。

美しい自然の中にそびえ立つ歴史建造物、プラドホテル。プラド散策時はぜひミグエレテ川をまたいで少し奥まで訪れてみてください。

プラドホテル(Hotel del Prado)詳細
  • 場所:Circunvalación Gabriela Mistral 4223
  • TEL: (+598) 9147 3347
  • ウェブサイト:ventas@hoteldelprado.com
  • Salón de Té (カフェ)美しい空間でティータイムを堪能できます
    日〜金 3:00p.m. 〜 8:00p.m.
    詳細:(+598) 9183 3733

プラド地区散策まとめ

モンテビデオ の中心から少し北に位置するプラド地区。活気あふれる市街地とはまた一味違い、美しい自然に囲まれた心休まる歴史ある町です。

アクセスできるバスは147番、148番、149番、150番、151番、157番、181番、183番、306番、522番、526番、538番、582番。バスの乗り方はこちらにまとめてありますので、ぜひ中心地の観光を終えた方は北まで足を伸ばしてみてください。

Ichiko
Ichiko

素敵なプラド観光をお楽しみください!

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ICHIKO'S NOTE