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【ウルグアイ】文化遺産の日 Día del Patrimonio が最高だった

ウルグアイ
Ichiko
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お疲れ様です。ウルグアイ駐在妻のIchikoです!

毎年10月、春の訪れと共に実施されるのが『文化遺産の日』Día del Patrimonio。2020年は10月3日(土)、4日(日)の開催でした。この文化遺産の日 Día del Patrimonio はウルグアイの歴史・文化を広く広報し、後世にしっかりと継承していく目的で1995年に始められ、毎年10月、首都のモンテビデオを中心に大変な賑わいを見せています。

当日の2日間はモンテビデオを中心とした様々な施設、例えば政府系の省庁や企業、大統領府、美術館、教育機関、各国大使館などが無料で開放され、誰でも自由に観覧することができます。場所によっては事前予約が必要なところもありますが、ほとんどのところが直接行って並べばOK。毎年多くの人々が参加し、あちこちで様々なイベントが開催され街は大賑わいになります。とても活気あふれる素晴らしい2日間、絶対に堪能したいですよね!

今回はコロナウィルス感染を懸念して、1日だけ街に繰り出しました!無限にある施設の中から、私たちが厳選して訪れた箇所をご紹介いたします。10月にウルグアイに滞在予定の方は絶対に参加すべし!

ウルグアイ郵便局本局(Palacio de Correos)

1800年代後半に使われていたポストと郵便受け

ウルグアイ郵便局本局は1827年に建設され、1925年から国立郵便局として使われています。一見すると教会のようにも見える郵便局本局は国の指定文化財に登録されており、旧市街にそびえ立つ高さ63メートルの美しい建物です。

まず入ると、いろいろな銅像に囲まれた大理石の階段を上り、その先の中央ホールには大きなアルティガス(ウルグアイ独立の父)の像が待ち構えます。

ウルグアイを歩くと至る所に現れるアルティガスの像。まさか郵便局本局の中にもいたとは。大きな天窓の下で堂々とたたずむアルティガスは1960年に建てられました。

本局の中に内装された博物館では、主に19世紀末から1970年代くらいまでに使われた数々の郵便関係の品々が展示されています。

昔使われていたはかり。

当時配達に使われた自転車も。

こちらは当時、大統領執務室だったという部屋に内装されている巨大な金庫。開くには3つのキーが必要とのこと・・・。映画とかに出てきそうな頑丈な金庫。開けられる心配はなさそうですね。

この文化遺産の日にしか展示しない物もありますが、郵便局本局の展示会は普段から無料開放されていますので、ぜひ旧市街を観光する機会があればお立ち寄りください。

国立郵便局内博物館 詳細
  • 場所:Buenos Aires 451 esq. Misiones CP 11000
  • TEL:+598 2916 0200
  • 時間:月〜金 9:00 〜 17:00 (土日閉館)
  • 料金:無料
  • web:http://www.correo.com.uy

ウルグアイ中央銀行 (Banco Central del Uruguay)

続いて訪れたのはウルグアイ中央銀行、Banco Central del Uruguay。1896年創設の銀行の中二階には貨幣博物館 Museo Numismático があり、普段から無料で開放され、ウルグアイペソの変遷を見ることができます。これまでに発行された紙幣とコイン、現在の通貨、そして様々な理由で発行された記念コインが所狭しと並べられ、訪問者を魅了していました。

会場は2部屋あり、1つは前述のこれまでに発行された全てのウルグアイペソの紙幣とコインを展示。そしてもう一つはコイン製造過程や使われなくなった紙幣の処理方法などを実物を用いて説明。非常に興味深い展示でした。

お財布に絶対入らない大きさの古い紙幣

また、この日は新しい20ペソ、50ペソ発行の日。早速大量に両替してもらいました。とっても綺麗!

左側の透かしがめちゃめちゃカッコいい。何枚かピン札のまま永久保存します♪
そして入館者全員にノートとお財布とボールペン、一家族に1冊お金の本(?)をいただきました。

ウルグアイ中央銀行のお金の博物館も、普段から無料開放しています。

ウルグアイ中央銀行(Banco Central del Uruguay)
貨幣博物館(Museo Numismático)詳細

在ウルグアイ フランス大使館 (Embajada de Francia)

旧市街にヨーロッパの宮殿のような建物が1つ。こちら博物館ではありません、フランス大使館です。各国大使館には普段はもちろん一般人が入ることはできませんので、Día del Patrimonioはとっておきのチャンス!イタリアの建築家によって建てられたこの建物は、1922年にフランス政府が購入し、大使館及び職員の居住地として使われ始めました。

まず出迎えてくれるのは上記写真の大理石でできた階段と美しいライトブルーの天井。ここが大使館とは驚きです。

大理石の正面階段の上にある、ライトブルーが美しい天井

19世紀のブルジョア建築が施されたフランス大使館は、大使館というよりも宮殿。階段、手すり、壁に天井、そしてインテリア。何もかもが美しく、完全に魅了されてしまいました。こんな宮殿みたいなところでお仕事ができるなんて、フランス大使館職員になりたい・・!

歴史の深いセーブルの食器。この濃い青色のものは最も古く、1749年に初めて使用されたと言われています。ルイ14世とも関係が深いと言われているセーブルの食器。本当に美しいです。

プロジェクションマッピングで動いているおじさんを発見。本当にここは大使館なのだろうか・・・。思わず夫に「Museo del Francia(フランス博物館)楽しかったね!」と言ってしまうほど、大使館という名前を良い意味で裏切ってくれました。普段は開放していないので、10月の文化遺産の日にはぜひ訪れてみてください。とってもお勧めです。

在ウルグアイ フランス大使館 詳細
  • 場所:Avenida Uruguay 853 esq. Andes
  • TEL:(+598) 2170 5000
  • 2020年 Día del Patrimonio の会館時間は土日の11:00〜16:00
  • web:https://uy.ambafrance.org/

旧大統領府博物館 (Museo de La Casa de Gobierno)

独立広場の南側に立つ美しい建物。旧大統領府で、現在は博物館となっているMuseo de La Casa de Gobiernoです。1873年の建設当時はアルゼンチンのエステベスという人物が購入し邸宅として使っていたことから、エステベス宮殿(Palacio Estévez)とも呼ばれています。

当時は2階がエステベス邸、建物の右側をイタリア領事館に、1階部分をいくつかの業者に賃貸していましたが、何年か後に破産していまいます。その後モンテビデオ県が買い取り、大統領府となったのは1878年のことです。

その後1985年に行政は別の地に移動し、そこから本日に到るまで博物館として開放されています。こちらも文化遺産の日に限らず、普段から無料で入れますので、独立広場を訪れた際には絶対に立ち寄りたいスポットの1つです。

普段であれば無料でガイドつきの管内ツアーをしてもらえますが、この日はなし。説明がなかったのでわかりませんが、大統領の旧執務室でしょうか。豪華なシャンデリアにカーペット、そしてその右側には上記の豪華なお部屋。要人を迎えるお部屋のようですね。

写真撮影が許されたのはここまでで、この上階にある展示室は記録することができませんでした。広い広い展示室には、ウルグアイ独立時の人々の生活や、独立のために戦う人々や同時代の女性の様子、戦争時の武器や装備など、ウルグアイの様々な歴史が写真、絵、実物などで展示され、胸がいっぱいになります。

こちらも普段から無料開放されているのに、今日まで行かなかったことを心から後悔しました。独立広場周辺に観光に来た際には絶対に見ておきたいスポットです。

旧大統領府博物館(Museo de la Casa de Gobierno /Palacio Estévez)詳細
  • 場所:Plaza Independencia 776
  • TEL:(+598) 2150 5902
    ツアーガイドを希望する場合は事前TELが必要です(無料)
  • 時間:月〜金 10:00〜17:00 (土日休館)
  • 料金:無料

トロリーバスの展示 (Trolleybuses Histórico)

1950年代に登場したトロリーバス。その後どんどんと走行ルートが広がり、人々の重要な交通機関となりました。こちらはなんとイタリアの高級自動車メーカー、アルファロメオ製。アルファロメオがトロリーバスを作っていたなんて、驚きです。1960年代には日本のいすゞ自動車製も使われ始めました。

トロリーバスは1992年に廃止され、現在の市バスはトロリーではありませんので、この文化遺産の日は実際に使われていたトロリーバスを間近で見学できる、1年に1回の超貴重な日です。さらにこの2日間は2階建バスの中に乗り込み、実際に市内を回るサービスも。

トロリーバス展示 詳細
  • 場所:Plaza Independencia entre Liniers y Ciudadela(独立広場前)
  • 時間:9:00〜20:00 ※毎年文化遺産の日のみ
    今年はさらに11:00, 13:00, 15:00にスクリーンを使ったバスの歴史紹介がありました

現在は、観光用にモンテビデオ中を走るツアーバスとしてトロリーバスっぽいバスが健在です。ピンクで天井がなく、とっても可愛くて素敵です。

チケットは観光地でも変えますが、インターネットでも予約できます。

https://www.busturisticomontevideo.com.uy/home

Día del Patrimonio は歴史の宝庫!

昔使われていた郵便配達車。レトロで可愛すぎる

モンテビデオ中の50以上もの歴史ある施設が無料開放され、様々なイベントを提供する文化遺産の日。
10月にウルグアイを訪れる予定の方にはぜひ堪能してもらいたい素晴らしい2日間です。

イベントや施設の情報は、ウルグアイ政府やモンテビデオ県のウェブサイトで取得することができますので、チェックしてみてくださいね。

Sitio oficial de la República Oriental del Uruguay - GUB.UY
El Estado más cerca
Intendencia de Montevideo.
Ichiko
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少しでも多くの方にウルグアイを楽しんでもらえますように!

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