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アメリカ留学

英語の論文・レポート・ペーパー・エッセイの書き方|基礎を解説

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Ichiko
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こんにちは!元英語講師のIchikoです。

今日は留学準備でTOEFL受講中の方や留学後に英語のペーパー・エッセイ・レポートなどで苦しんでいる方のために、英語のアカデミックライティングの基礎中の基礎の話をしたいと思います。

私も1回目の留学の時は、全学部の1年生に共通で必修のEnglish Composition 101を履修していました。そこでいろいろなライティングのテクニックを学んだわけですが、今日お話するのはそれ以前に誰でも最低限知っておかなければならない、文章構成に関する最低限の基礎知識です。

この記事は英語ライティング初心者の方や、初めてアカデミック・ライティングに触れる方を対象にしています。TOEFL受験者や留学初期で小論文やレポートに終われながら構成に困っている方は特に必見です。

アカデミック・ライティングとは何か

アカデミック・ライティングとは学術的な文章を書く技術や文書のこと。わかりやすく、しっかりとした根拠や証拠によって自分の主張が立証されていて、読者がよく理解し納得することができるものです。日本や海外に関わらず大学で提出を求められるレポートや小論文、卒業論文などは全てアカデミック・ライティングでなければなりません。よって感想文や物語とは全く異なるものです。以下のことがとても重要です。

明確な主張がある

大事なのは「自分が何を言いたいか」がしっかりと記されていること。アカデミック・ライティングでは、1つの主張に基づいて、一貫した道筋を辿ります。そこから逸脱してはいけないし、言いたいことを全て書いてしまい、複雑化させるのもよくありません。首尾一貫してること、これにつきます。

しっかりとした根拠がある

アカデミック・ライティングでは、読者を納得させなければいけません。例えば、「植物は二酸化炭素を吸収し酸素を放出する」と一言で言われても、「どうして?」「理由は?」「どうやってわかったの?」と読者は疑問に思うわけです。文系でも同じです。「日本の教育はアメリカの教育に比べて中央主権的である」という主張をしても、お互いの国の教育制度を比較したり、授業のモニタリングを行って記録した証拠がないと、読者は納得しないのです。主張には常に根拠が必要です。

わかりやすい

アカデミック・ライティングでは、主張内容が非常に専門的だったり、時には多くの専門用語を多様しなければならなかったりと、内容がとても複雑になることがあります。そんな時でも、読者が作者の思考を読み取れる文書である必要があります。「何が言いたいのかわからない」という事象が起こらないようにすることが大切です。

構成の基礎は序論→本論→結論(Introduction→Body→Conclusion)

言わずと知れた序論→本論→結論の構成が意外と難しく、崩れがちです。しかし、一旦型にはめると、いろいろな工夫ができてとてもすっきりしたわかりやすい文書ができあがります。詳しく見てみましょう。

序論:テクニックで読み手の心を掴み取る

序論には、この文書の全体像を書き出します。1つのトピックに対して、そのトピックの背景何が問題となっているかその問題に対してどのような結論が出たか(自分の主張)、そして以下の章でどのように議論をしていくか、を完結にまとめます。

そう、序論で答え(主張)を先に言ってしまい、その答えに到るまでのプロセスを本論に詳しく書く、という流れになります。

ここで大事なのが、序論を読んだ時に、読み手に「読み続けたい」と思わせること。1つの有効なテクニックとして、「自分の答えではないほうを一度持ち上げてから否定し、自分の主張を強調する」方法をご紹介します。

例えば、「電子書籍は紙の本よりも優れている」という主題について書く場合、まず

Although print books are easy to access and still loved by many people in the world, e-books have higher degree of usability for readers and are considered the mainstream of reading.
(紙の本は手に取りやすく、未だ世界中の多くの人々に愛用されているが、電子書籍はさらに有用性が高く、読書の主流になりつつある。)
Statistical analysis shows that print books are more useful for memorizing and understanding the content. You can also write in space between the lines and underline an important sentence. However, e-books are superior in terms of …..
(統計によると、紙の本は内容の暗記や理解という点においては有益である。行間に書き込んだり、重要な文章にマーカーを引くことができる。しかし、電子書籍は○○という点でさらに優れている・・)

つまり、紙の本はすばらしいけど、電子書籍はさらにすばらしいんだ、という逆説法を使うのです。ここでよく使われるのが逆説の接続詞。

  • However(しかしながら、けれども)The book is not famous. However, it is very interesting.
  • Nevertheless(それにも関わらず)He is not a kind person; nevertheless people love him very much.
  • Although(〜ではあるが)Although he is poor, he is always happy.
  • While(〜ではあるが、一方で・・)While it looks very good, it doesn’t taste well.

さらにIntroductionでは、これから自分が述べる電子書籍がすばらしい理由を先に言ってしまいます。
「電子書籍の有用性について、購入のしやすさ、持ち運びのしやすさ、使いやすさ、の3つの観点から説明したい」と言った具合です。

序論(Introduction) のまとめ

  1. 何が問題であるかを簡潔に述べる(主張の背景)
  2. 問題に対する自分の主張、立場を明確にする(主張)
  3. 読み手を惹きつけるテクニックを使う
  4. これからどのように主張が展開されるのかを説明する

本論:並列型か展開型か

さて、序論で明示した自分の主張について、本論で具体的にその根拠を示します。ここでは、序論で作った「電子書籍は紙の本よりも優れている」という主張を前提として説明します。

並列型:抽象のハシゴを下る

並列型とは、本論の1つ1つの章を独立させ、それぞれで完結させていく方法です。例えば、電子書籍のほうが優れているのには、①持ち運びしやすい ②購入しやすい ③使いやすい という3つの理由があるとします。本論では、この3つをトピックセンテンスとして独立した章を作り、1つ1つ具体的な根拠を示していきます。

ここで大事なのは曖昧のまま終わらせないこと、できる限り具体的に書くことです。

本論①で「まず第一に、電子書籍は持ち運びしやすいというメリットがある」というトピックセンテンスをたてたとします。ここでは、抽象席な情報を、具体的にしていく作業をします。

つまり、次に、「タブレットを使うと読みたい本を常に大量に持ち運ぶことができる」などと、【持ち運びしやすいとはどういうことか】を説明します。

さらに、【持ち運びしやすい】ことについて具体的に説明します。「Amazonという大手ウェブサービス会社が提供しているKindleという端末には〜」などと、大量に運ぶことのできる具体例、方法を示します。もし論文ではなくエッセイであれば、「私が以前に学会に出かける時〜」などと、電子書籍の持ち運びしやすさに助けられた自分の経験を交えても説得力が増します。

ここで大事なのが、「抽象のハシゴを下ること」
「抽象のハシゴを下る」とは私がTOEFL対策をしていた時に愛用していた旺文社の「TOEFLテストライティング問題100」で紹介されていた画期的な手法で、それ以降、論文やレポート、そしてブログを書く時にはいつも意識している概念でもあります。

具体的な根拠や例を示すことは大事なことですが、いきなり具体例を示すのではなく、抽象表現から徐々に具体化していく、という作業です。

アメリカに留学したてのある日本人学生が、提出したエッセイを教授に赤ペン満載で返されたそうです。単語や文法のミスが原因ではありません。本論のところどころに、“So?” “Why?” “What?” “How do you know?” “Too general!” と書いてあったそう。そう、曖昧すぎる、との指摘を終始受けたんですね。具体性を持たせること、根拠を示すことはアカデミックライティングにおいて本当に大事なことなんです。

もし今回のように比較対象があるテーマであれば、次に同じトピックでもう一方を否定します。つまり、紙の本の持ち運びのしにくさについて、同じように抽象のハシゴを下りながら具体例を用いて説明します。

最後に、本論①をまとめます。「以上の理由から、電子書籍には持ち運びしやすいというメリットがある」これで本論①が完成しました。同じように、②購入しやすい ③使いやすい についても抽象のハシゴを下りながら同じ要領でまとめます。

展開型:本論①→②→③の順序が大事

展開型は本論①の結論を受けて本論②、本論②の結論を受けて本論③が展開していく、という構図です。これはどちらかと言うと、実験や調査、検証を必要とする場合や、歴史的背景を明らかにする場合に用いられる手法で、TOEFLやIELTSのライティングには向いていませんので、状況によって使い分けをしましょう。

例えば

本論①「○○年以前:電子書籍が発売される以前の読書について」→本論②「○○年:電子書籍販売開始とその背景」→本論③「○○年以降:電子書籍の現在」

展開型は一貫して順序をたどることが前提。絶対にその順序から逸脱してはいけません。

例えば本論①〜③までで同じ内容の調査を行い、その推移を根拠として示します(例:ある本屋の文庫本の売り上げ総額の変化やタブレット所有率の推移を①〜③それぞれの章を通して示す、など)。

展開型であっても、それぞれの章では「抽象のハシゴを下る」ことが大前提!つまり、抽象的な表現から具体的な例へと展開しましょう。

本論(Body)のまとめ

  1. 並列型か展開型か
  2. 常に首尾一貫していること
  3. 抽象的から具体的へ(抽象のハシゴを下る)

結論:新しいことは絶対に言わない

最後に、本論(Body)で示した根拠を元に、自分が序章で示した主張が正しかったんだ!ということを再主張します。ここで述べなければならないことは3つです。

  1. Restatement:序論でたてた主張を繰り返します。
  2. Summary:本論①〜③で示した根拠を簡潔にまとめます。
  3. Final Statement:最後にもう一度あらためて主張を繰り返します。

さらにこのあと、未来への展望や自分の考えをまとめる一文で終わらせると良いでしょう。
(例:電子書籍は時代とともにさらなる進化を遂げ、さらにその利便性を高めて行くだろう。)

ここで大事なことは、絶対に新しいアイディアや電子書籍の弊害を述べないこと!例えば

  • 電子書籍は利便性が高い。しかし、昨今は本は読むだけではなく聴く時代にも突入している。
  • 電子書籍は便利だが、紙の本よりも値段が高いところは唯一の欠点だ。
  • 電子書籍の利便性は高いが、学校教育の分野ではまだまだ紙の教科書が主流だ。

などといきなり関係のないことやちょっとしたマイナス点を結論で言ってしまうと、今まで序論、本論を通して一本筋の上で行ってきた主張が台無しになってしまいます。最後の最後まで首尾一貫していることを心がけましょう。

その他のルール

カジュアルな表現は使わない

アカデミック・ライティングでは、普段日常会話で用いる口語表現は使わないのが鉄則です。例えば、don’tなどアポストロフィーを使った略語はしっかりと2語で書きましょう。

  • don’t → do not
  • haven’t → have not
  • could’ve → could have

また、会話の上では知っていると上級者とされる句動詞(take off, take off, carry outなど動詞+前置詞で構成される熟語)も、アカデミック・ライティングの上ではカジュアルすぎる上、意味が曖昧になってしまいます。一語に置き換えたほうが学術的でより具体的になるでしょう。

  • find out(発見する)→ discover
  • carry out (実行する)→ practice
  • bring about(もたらす)→ cause
  • take off(取り除く)→ remove

And, But, Soを文頭で使わない

こちらも、会話をする上ではよく使う表現ではありますが、基本的に接続詞 And, But, So は文頭には来ないということを頭に入れて置いてください。それぞれに書き換えが可能です。

  • And → Moreover, In addition, Furthermore, Besides など
  • But → However, Nevertheless, Yet, Although/though(従属節にて)
  • So → Therefore, That is why, Consequently, Accordingly, Thus

なるべくI(私は〜)などの主格は避ける

アカデミック・ライティングでは客観性が重視されます。I(私は〜)を使った文を書くと、どうしても自分よがりな主観的な印象を与えてしまい、説得力に欠けてしまいます。客観性を持たせるためには無生物主語を使ったり、三人称を主語にすると良いでしょう。例えば「タブレットを使うと読みたい本を常に大量に持ち運ぶことができる」と言いたい場合、

×:By using a tablet, I can always carry as many books as I want at a time.
○: Tablets allow people to carry as many books as possible at a time.

ただし、小論文やレポートではなくエッセイであれば、自分を主語にして経験や考えを入れても良い場合もあります。

また、TOEFLライティングなどの設問で、”Do you agree or disagree with the following idea that 〜?”と自分の考えを問われている場合は、 “I agree with the idea that 〜.” と序論でしっかりと自分の意見を述べましょう。これが主題になります。

盗用は絶対にしない

盗用とは、他人の考えをあたかも自分の考えとして述べることです。アカデミック・ライティングを作成する上でいろいろな資料を参照すると思いますが、それらの資料から一文を抜き出したり、その作者の考えを引用する時は必ず出典を明確にします。

引用の仕方や参考文献の示し方は、APA法、MLA法、Chicago法などその学校やクラスよって決められたルールがあるので、それに従ってください。

例えばアメリカの大学では、たかが1つの授業の小論文であっても、コピー&ペーストなどの盗用行為は退学に値する処分を受けます。どのような授業でも提出されたライティングはPlagiariem Checker で高機能チェックを受けますので、盗用は絶対にバレます。他人の意見や他人の調べたことを使ってはいけない、ということではありません。使う時は必ず「○○さんが言うには、〜とのことです」というふうに、誰の意見、誰の調査なのか、そしてどの文献に載っているのかを明確に示せば全く問題はありません。

アカデミック・ライティングまとめ

以上、アカデミック・ライティングの基礎中の基礎をまとめました。アカデミック・ライティングに慣れていない方は、はじめのうちはとても苦労するかと思います。はじめのうちはとにかく序論→本論→結論の型にはめることを意識し、まずは簡単なアウトラインを書き始めましょう。

この方法は留学初期のCompositionだけにとどまらず、そこから発展させて全ての論文に役立つ基本的な考え方となっています。さらに、TOEFL、IELTS、英検などの受験を考えている方にも絶対に必要な知識です。

私も留学仕立ての頃や大学院時代にペーパー地獄に陥った時は泣くほど苦労しましたが、提出したもの全てがこの考え方の上に成り立っていたと思います。少しでもこの知識が、今頑張っている皆さんのお役に立つことができますように。

Ichiko

 

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