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ウルグアイ生活

【ウルグアイ文化】マテ茶の飲み方とルール

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Ichiko
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お疲れ様です。ウルグアイ駐在妻のIchikoです!

ウルグアイ文化で絶対に外せないのが、何と言っても国民に愛されて止まない「マテ茶」です。独特なカップで独特な飲み方をするマテ茶の文化をご紹介します!

マテ茶とは|団欒の象徴、回し飲みの文化

「飲むサラダ」と言われるほどミネラルが豊富なマテ茶は、牛肉大国ウルグアイでは健康のためにも欠かせない飲み物となっています。

「マテ」と言うのは独特のカップのことで、本来はひょうたんを乾かしてくり抜いて容器にしたもの。ボンビージャと言われる金属のストローで飲みます。

ヨーロッパから伝来したと言われるお茶を飲む文化。当初は農牧畜に従事するカウボーイの飲み物だったそうですが、現在は日本の緑茶のように、国の飲み物に発展。団欒の象徴で、家族や友達の間では同じストローで1つのマテ茶を回し飲みするのが仲良しの証拠。外に出て街を見渡すと、マテ壺とお湯を継ぎ足すようのポットを抱えて歩いてる人をよく見かけます。

サッカーのウルグアイ代表、有名なルイス・スアレスも、海外遠征中でもマテ茶は手放しません。
ロシア遠征中にマテ茶を飲むスアレス(笑)

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ポットとマテを抱えている人を街で見かけたら、まず間違いなくウルグアイ人と思って良いでしょう。荷物が多くなって邪魔じゃないのかな?と思いますが、何よりも大切なのがマテ茶、次にポット、次に荷物、と言う具合。とっても興味深い文化です。

意外と難しい!?マテ茶の飲み方

お茶っ葉を入れてお湯を入れて注ぐだけの日本の緑茶と違い、マテ茶の入れ方は意外と難しいです。一歩間違うとストローでお茶っ葉を吸い上げてしまい、口中に超苦いお茶っ葉が広がりますので、要注意です。美味しい入れ方の手順をご紹介します!

ステップ1:準備する物

まず、マテ壺(カップ)ボンビージャ(ストロー)を用意してください。ボンビージャを洗うスポンジはなくても大丈夫ですが、細いストローの中には茶渋がかなりたまるので、絶対にあったほうが良いです。

全てスーパーに売ってますが、スーパーで買うと値段がかなり張りますので、セントロや旧市街などの露店で買うことをおすすめします。種類も豊富で値段もお手頃です。

おっちゃんがとても優しかった、旧市街の露店。

マテ壺は本来はひょうたんなのですが、洗いにくいため、私はグラス加工のものを使っています。

お茶は色々な種類がスーパーに売っています。私が使っているのはこちらです。

大麻合法のウルグアイでは、大麻入りのマテ茶も売っていますので、注意してくださいね。あまりお勧めはしません。大麻入りは表面に葉っぱの絵が描いてあります。

ステップ2:お茶っぱを入れる

お茶っぱはこんな感じ。なんとなく日本の煎茶に似てますが、比べ物にならないくらい苦いです。私の場合ですが、だいたいマテ壺の底から3分の1くらいまで入れます。こんな感じで↓

ステップ3:ひっくり返して沈んでいる粉を上部に

粉状のお茶が下に沈んでいるととっても苦くなってしまうので、マテをひっくり返してお茶っ葉を粉をしっかり混ぜ合わせます。ここけっこう大事です!

ステップ4:ちょっとだけ水で濡らして固める

乾いたままボンビージャ(ストロー)を挿すと、粉状のお茶がストローの中に入ってしまうので、少しだけ水で濡らしてお茶を固めます。普段はサラサラの土が雨で濡れて固まるような、そんな感覚です。水を入れすぎないように注意です。

指でちょんちょんつついて固めます

ステップ5:ボンビージャを挿してお湯を注ぐ

水で固めたお茶にボンビージャをぶっ挿します。お茶全体を指で端っこに寄せ、山と谷を作ります。谷川にボンビージャを下から持ち上げるようにして挿します。こうすることで、ストローにお茶っ葉が入ってこないんですね〜。不思議です。

ボンビージャの後ろ側、お茶っ葉を寄せた反対側(谷側)からお湯を注ぎます。

熱湯を注いで金属のストローで飲む・・ってどう考えても火傷案件やん!?と思いがちですが、事前に水で固めたお茶っ葉が、お湯の温度を良い感じに下げてくれるので、全く問題ありません。それでも熱い場合は、少し待てばちょうど良い温度まですぐに下がります。

お湯をすぐに注ぎ足すために、ポットはマテとセットです。ウルグアイ人は2リットルくらい入る超ごつい保温ポットを抱えて歩いていますが、私は日本から持ってきた象印の保温水筒を使っています。こいつの保温能力は半端ないです。かなりおすすめ↓↓

薄くなってきたらお茶っ葉も継ぎ足します。注意するのは、絶対にボンビージャの位置は動かさないこと!ストローのようにかき回してしまうと、穴からお茶っ葉が入ってきたり、穴にお茶っ葉が詰まってしまって飲みにくくなります。

ウルグアイのマテ茶まとめ

上記にも少し書きましたが、マテ茶文化の面白いところは、1つのストローを家族・友人と飲みまわすところです。(もちろん、コロナ禍でが飲み回しは自粛しています)
これが団欒の象徴であり、相手が自分のマテ茶を飲んでくれることによって心を開いてくれているということがわかるんですね。

ウルグアイ人の友人に聞いた話によると、会社によっては仕事中にマテ茶を飲むのを禁止している企業が多いとのこと。ウルグアイ人にとってマテ茶は団欒のシンボルなので、仕事中に同僚と話し込んでしまって仕事が進まなくなる、という理由からだそうです。面白いですね〜。

また、カフェインの含有量は緑茶やコーヒーより少なく、少量であれば夜寝る前に飲んでも問題ないということです。最近は日本でも買えるようになってきているので、飲むサラダ「マテ茶」を飲んで、健康な毎日を過ごしてみてはいかがでしょうか♪

Ichiko

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