こんにちは!元英語講師のIchikoです!
今日は、単語 “right” を使った非常に便利で面白い表現を8つご紹介します。
rightにはいろいろな意味がありますよね。
正しい、正確な、間違っていない (the right answer:正しい答え)
右の、右側の(on the right side:右側で)
ふさわしい、適した(be in the right place at the right time:いいと時にいい所にいる)
まさに(right in front of the station:駅の真ん前で)
権利(have no right to do:〜する権利がない)
主な意味を挙げましたが、まだまだ沢山あります。このrightが非常に便利なイディオムを作り出し、日常会話や文章などで多く使われています。最近ケンブリッジ英検CPEの学習時に出てきた10個の表現をご紹介します!
the right way round/up 正しい位置・方向に
上下が逆さになっている物や、後ろ前逆になっている物、また逆方向に向かっているものを正しく直す際に使われる、とても便利な表現です。
- The lid has to go on the right way round or it won’t fit.
(その蓋、正しい方向に回さないとちゃんと閉じないよ。) - Keep the bottle the right way up.
(そのボトル、逆さにならないようにね)※ちゃんと蓋が上にくるように持っていなさい(置いておきなさい)
逆に、上下や後ろ前が逆になっていることを表す時や、「逆方向・逆の位置に」という副詞を表す際は
the other way roundを使います。
- Hey, you have your T-shirt the other way round!
(ちょっと、Tシャツが後ろ前よ!) - It won’t fit that way. Try it the other way round.
(たぶんそれじゃ合わないよ。逆にしてみなよ)
serve someone right (罪・罰などに)ふさわしい、値する
よく使われるのは It serves you right!
「それ(罰・出来事など)はあなたにふさわしい」と直訳されますが、
「当然の報いよ!」という強い意味を表す構文です。この時、多くの場合で it が省略されます。
- Serves you right. You provoked her. didn’t you?
(当然の報いよ。彼女を怒らせたんでしょ?) - It’ll serve Michell right if o one ever speak to her again.
(誰もミシェルに話しかけなくなっても、それは当然の報いだよ。)
right under one’s nose 目の前に、見える位置に
眼鏡が見当たらない。どこを探しても見当たらなかったのに、実はすぐ目の前にあった。こういう経験をしたことはありませんか?そのような時に使います。
Oh, they’ve been right under my nose. なんだ、目の前にあるじゃないの。
- The accident happened right under my nose.
(その事故は、すぐ目と鼻の先で起こった。) - The police never found the murder weapon, even though it was right under their noses.
(すぐそばにあったのに、警察は殺人に使われた凶器をとうとう発見できなかった。)
make all the right noises もっともらしいことを言う、相応に振る舞う
なんか胡散臭い儲け話だなあ・・・本当に信じて良いのかな?説得力はあるけど・・・。
この人、本当にやる気あるのかなあ?言葉ではやるって言ってるけど・・。
このように言動が疑わしい人に出会った時に使ってくださいね。
- He made all the right noises about my performance, but I couldn’t tell if he was genuinely impressed.
(私のパフォーマンスについてもっともらしいこと言ってたけど、彼が本当に感動していたのかどうかはわからなかった。) - Dave made all the right noises so I expected he’ll be promoted ahead of me.
(デイブがそれらしいこと言ってたから、彼のほうが僕より先に昇進すると思ってたよ。)
within one’s rights 人の権限内で、許される範囲内で
言うまでもなく人が持っている暗黙の権利内で何かをする際に使う表現です。
「教育を受ける権利」などきっちり成文化されている権利ではなく、言及するまでもない暗黙の権利です。
- You’d be well within your rights to take that dress back to the shop.
(そのドレス、今なら店に返しに行ってもきっと大丈夫よ) - I think I’m quite within my rights to demand a full refund.
(これなら全額返金を要求してもいいと思うけど。)
(as) right as rain 健康な、調子が良い
人を主語にして「体が健康だ」とか「生活がうまく行っている」、また物を主語にして「順調に進んでいる」などと言う意味を表します。rainという比喩の起源ははっきりわかっていませんが、イギリス英語発祥だと言われています。「雨が降るのと同じくらい通常だよ」という、雨が多いイギリスの天候を揶揄した表現というのが有力です。
- You just need a good night’s sleep, and then you’ll be right as rain again.
(夜ぐっすり眠ればすぐに調子が良くなるよ。) - The project would be right as rain if we could just get the servers to stay online.
(サーバーをオンライン状態に保つことができさえすれば、そのプロジェクトは順調に進むのに。)
by rights 本来ならば、当然の権利として
「(暗黙の権利として)〜ということになっている」という時とか、「本当は〜なのに」「本来は◯◯なんですけどね」など、思っていたような結果にならなかった際に使う、とても便利な表現です。
- Because you are the oldest son, you inherit most of your father’s fortune by rights.
(長男なんだから、あなたがお父さんの財産のほとんどを相続することになっているのよ。) - By rights I should feel sorry for shouting at her, but I don’t.
(本来なら彼女を怒鳴ったことに申し訳なく思うべきなんだろうけど、全く思わないよ。)
in the right 正しい(一方で間違っている人がいる場合)
“I’m right.” も “I’m in the right.”も、どちらも「私は正しい」という意味ですが、意見の相違などにより【一方で正しくない人がいる場合】には in the rightを使います。
- I refused to apologize because I knew I was in the right.
(自分が正しいとわかっていたので、謝らなかった。) - The problem with Kate is that she always thinks she is in the right.
(ケイトの問題は、いつも自分が正しいと思っていることだよ。)
以上、rightに関するイディオムを8つご紹介しました。教科書では習わない、あまり見かけない表現だったのではないでしょうか。使いこなすと「あ!」と驚かれること間違いなしです。
これ以外にもrightを使って作れる表現はたくさんあります。色々な表現を少しずつ覚え、使える表現を増やしていきたいですね!
rightを使った表現、面白いものがあったらお問い合わせフォームから教えてください。私も勉強中の身です!
Ichiko