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英語学習のすゝめ

英語の未来形はwillとbe going toだけじゃない|8種類の使い分け

英語学習のすゝめ
Ichiko
Ichiko

こんにちは!元英語講師のIchikoです!

最近ケンブリッジ英検の勉強をはじめ、意外と手こずっているのが「未来時制」。

ははは!be going toとwillの違いなんて基本中の基本だし!

ノンノンノン。そこのあなたに問いたい。未来を表す表現はその2つだけではありません。本当にちゃんと使い分けできていますか?確かに日常会話の90%は、”I’m 〜ing…..”と進行形にしたり、”I’m gonna (going to)…” としておけば問題なく成り立つでしょう。

しかし!未来時制はそんな単純なものではないのです

「I’m gonna〜」ガナガナ〜とこれを多用してきた私は、ケンブリッジ英検の練習問題、時制の基礎のところでしっかりと爆死しました。一応、これでも元英語講師であり、翻訳・通訳者でした!笑

今日は自分自身のための復習の意味もこめて、英語の未来時制を8種類に分けて解説します。(8種類もあるんかい!)日常英会話でもとっても大事な使い分け、一緒に学びましょう!

未来表現① 現在形|The train arrives in a few minutes.

交通機関、映画、行事など、あらかじめ固定された予定に will は使いません。100%固定された、タイムテーブルに載っている予定を表す場合現在形を使います。

  • My plane leaves at 5:00 a.m. tomorrow.
    私の乗る飛行機は明日の朝5時に出発します。(交通機関の時刻表)
  • The film starts at 10:00 p.m. tonight.
    その映画は今夜10時に始まります。(上映スケジュール)

未来表現② 現在進行形|I’m working on next Sunday.

ほぼ100%の確率で実現される近い未来の予定には現在進行形が使われます。既に手帳に予定として書き込んである、という意味から、TESOLの世界ではDiary Future(日記未来)と呼ばれたりもします。

  • On the 24th I’m meeting him for lunch.
    24日に彼とランチに行きます。(すでに約束してある)
  • Bruno Mars is coming to Japan next week.
    ブルーノ・マーズが来週日本にやってくる。(既に発表されている近い未来)
  • I’m eating pizza tonight.
    (デリバリーを頼んだ後の会話で)今夜はピザを食べるよ。(確実な予定)

未来表現③ be going to|I’m going to find a new job soon.

既に決めているが、まだ具体的な調整はしていないもしかしたら実現しない可能性のある未来については、be going toを使います。大きく3つのグループに分けます。

意思 / 願望

  • I’m going to study abroad after graduating from high school.
    高校を卒業したら留学する予定です。(これから出願するところ)
  • He is going to buy a new car.
    彼は新しい車を買う予定です(買いたいと思っている段階)

予定・計画・約束

  • I’m going to eat pizza tonight.
    (デリバリーを頼む前の会話で)今夜はピザを食べるよ。(まだ頼んでいない)
  • I’m going to have a holiday in Hawaii this summer.
    今年の夏はハワイで休暇をとろうと思っているよ。(チケットなどはまだ取っていない)
  • Lisa is going to open a new restaurant here.
    リサはここに新しいレストランをオープンする予定なんだ。(まだ準備段階の計画)

客観的根拠に基づいた予測

  • It’s going to rain soon.
    (暗くなってきた空を眺めながら)今にも雨が降りそうだ。(根拠:暗い空)
  • I’m going to get cold.
    (寒気を感じながら)風邪を引きそうだ。(根拠:寒気)
Ichiko
Ichiko

be going toは前提として「変わる可能性がある未来」。チケットを取る、学校に合格するなどの確実な行動がまだなされていない時に使う傾向があります。
I’m going to study abroad!! 準備を初めているものの、まだ出願していない。
I’m studying abroad!! 合格通知が届いた。

未来表現④ be going to be doing|We’re going to be having Ken as a guest.

③のbe going toと非常に近い表現ではありますが、今にも始まりそうなこと、既に片足を突っ込んでいること、そしてそこから一定時間続くことを言う場合は be going to + 進行形にしましょう。

  • Today we’re going to be talking about gender equality.
    今日は男女平等について話します。(ディスカッションの授業の直前に先生の一言)
  • What are you going to be playing?
    何を弾いてくれるの?(ピアノの前に座っている奏者に向かって)
  • In this show we’re going to be having Mr. Brown as a guest speaker.
    この番組ではブラウン先生をゲストスピーカーにお迎えします。(番組開始冒頭のMCの一言)

未来表現⑤ 助動詞 will|Okay, I’ll pay for dinner.

willには意思、予測、提案などたくさん意味がありますが、以下の3つに分けて考えます。

予め組まれている細かな日程

有名人の来訪スケジュールなど、予め調整された細かな日程や場所を表す際にはwillを使います。フォーマルなシチュエーションでよく使われる表現で、確実性の高いものです。主に三人称が主語になります。

  • The President will meet the imperial family tomorrow at 10:00 a.m.
    大統領は明日の朝10時に天皇御一家にお会いになります。(大統領の来訪予定)
  • The wedding ceremony will take place at Sheraton Hotel.
    結婚披露宴はシェラトンホテルで開催されます。(行事の開催日程)

その場で湧き上がった決意・提案・可能性など

  • I will take the steak tonight.
    今夜はステーキにするよ。(決意:レストランにて、メニューを見ながら)
  • Maybe I will come back tomorrow.
    もしかしたら明日帰ってくるかもしれない。(可能性:「いつ帰ってくるの?」の質問に対して)
  • I will carry your bag for you.
    カバンを持つよ。(提案:買い物帰り)
  • I will stay with you forever.
    一生君と一緒にいるよ。(約束:良い雰囲気になった時にすかさず一言)

 “be going to” と”will”の違いは「思いつき」か「決まっていたか」

John: Hey Ken, I’m going to hang out with Lisa tonight. Do you want to come?
Ken:  Sounds good. I’m going to have dinner with my wife tonight, so I will call you around 9 o’clock.

Johnがリサと落ち合うこと、Kenが奥さんとディナーをする予定はあらかじめ決まっていたので “be going to”を使います。しかし、KenがJohnに電話をかけることはこの会話中に決定したこと。その場で湧き上がった予定については will を使います。

事実や経験、意見などに基づいた、決定的根拠が薄い予測

  • Northern parts of the country will have some patchy rain in the afternoon.
    北部は午後、局地的な雨が降るでしょう。(天気予報)
  • I think Donald Trump will win the election again.
    トランプが再選すると思うよ。(大衆意見に基づいた予測)
  • Yomiuri Giants will win the game.
    試合は読売ジャイアンツが勝つだろう。(今まで勝ってきているという事実に基づき)
  • Oh, that will be Ken. He stops by at this time everyday.
    (ドアのチャイムを聞き)おそらくケンだわ。毎日この時間に立ち寄るもの。(経験に基づく予測)

未来表現⑥ 未来進行形|I will be driving my new car next week.

意外とよく使うのが未来進行形。未来のある一定の期間に進行中の出来事、予定。通常、具体的な時期を表す語 と共に使います。日本語では「〜している最中だろう」とか「〜していることになるだろう」などと訳されます。

  • At this time next week, I’ll be teaching English online.
    来週のこの時間は、オンラインで英語を教えているだろう。
  • I’ll be visiting my grandmother at some point during the day on Sunday.
    日曜日の日中どこかのタイミングで、祖母の家に行っているだろう。
  • I’ll be waiting for you at the gate after class.
    放課後、門のところで待ってるよ。

未来表現⑦ 未来完了|I’ll have seen the doctor at this time tomorrow.

日常会話でなかなかパッと出てこない表現、未来完了。今はまだ終えていないけど来のある時点では既に終えている出来事、今はまだ始めていないけど未来のある時点では始めているであろう予定などを表します。こちらも同じく、具体的な時期を表す語が必要です。日本語では「〜までには…しているだろう」などと訳されます。

  • At this time next week I’ll have finished watching this DVD.
    来週の今頃はこのDVDを観終わっているだろう。
  • I’ll have received the score result of TOEFL exam by next Tuesday.
    来週の火曜日までにはTOEFLの結果を受け取っているだろう。
  • By the end of September, I will have started that course in London.
    9月末までにはロンドンでその講座を始めているだろう。

未来表現⑧ 未来完了進行形|In March I’ll have been working here for 10 years.

⑦とよく似ていますが、未来のある時点までの持続期間を強調したいときに使われます。こちらも具体的な時期を表す語が必要です。今現在行なっていることが、未来のある時点も続いていることが前提です。

  • I will have been teaching English for 10 years in May 2020.
    2020年5月で、英語を教えて10年になる。
  • She will have been waiting for the result for hours by the time she gets it.
    彼女は結果を得るまでに何時間も待つことになるだろう。

未来時制まとめ

冒頭に書いた通り、going to do〜 (gonna do〜)としておけば、大抵のシチュエーションはクリアできるでしょう。ネイティブと会話していても、「あ、そこは gonna じゃなくてwill be doingを使うべきだよ」などと会話を遮っていちいち指摘してくれるなんてことはそんなにないですよね。

しかし、英語の未来時制は実は思っているよりも細分化されます。日常会話でここまで細分化させて未来を語れるあなたは英語上級者です!

頭ではわかっていてもなかなか口に出せないのが他言語学習者に共通する悩みではないでしょうか。既に英語圏に住んでいて日常会話に全く問題のない方も、少しでもネイティブに近くために、一歩先へ進んでみませんか?ちょっとの意識で大きく変われると信じて、私は勉強に励みたいと思います。

Ichiko
Ichiko

細かすぎ、そして少しも面白くない未来表現の細分化について、ここまで読んで頂きありがとうございました笑

このブログが少しでも英語学習者のみなさまのお役にたちますように。
(私も英語学習者ですが!)

Ichiko

 

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