皆さんお疲れ様です。元英語講師のIchikoです。
本日は、私がアメリカ大学院に留学していた時、どのようなルーティンで1日を過ごしていたか、をご紹介したいと思います。
大学院生ってひたすら研究室に篭って研究&執筆の毎日じゃないの?
人によりますが、私は違います。私は文系でSchool of International Studiesという学部に所属していました。授業の組み立てが独特で、多分野に渡って履修することができるので、「今日は経済学部〜」「今日は教育学部〜」という感じで学部間をウロウロしていました(後ほど詳しく説明します!)
これからアメリカ大学院留学を考えている方はぜひ参考にしてください。
では、Let’s get started!
午前:8:00 〜 12:00|仕事
え!大学院生なのに研究じゃなくていきなりお仕事??
そう、朝起きて身支度して、まず最初に向かうのはオフィスでした。
私は大学院生として勉強をするかたわら、Graduate Assistant(大学院生助手)として留学生を担当するオフィス(Office of International Students and Scholars)で働いていました。
主に4年制の学部へ入学・編入してくる留学生の出願を担当していたので、まず朝一でメールで届く願書のチェックをします。入学願書はオンライン上で提出でき、締め切りは決まっているものの、年中いつでも提出することができるので、時期に関係なく毎日のように世界中から届きます。
加えて付随書類(卒業証明書、成績証明書、TOEFLスコア、小論文等)が郵送で届くので、入学願書と合わせてシステムに入力し、支給番号(後の学籍番号)をつけ、合否判定委員会にあげます。
その他、在学生の労働許可証の申請や一時出国の手続き、その他もろもろビザ関係の手続きヘルプ、電話・メール・オフィスでの入学相談・世界中からの問い合わせへの返信など、とにかく在学中の留学生や今後入学予定の学生のお世話・サポートを全般的に行なっていました。
また、このオフィスのホームページの管理者でもあったので、定期的にホームページのアップデートも行なっていました。月〜金まで1日4時間、週に20時間働いていました。
留学生は週20時間までなら学内で働くことが許可されているので、ぜひチャレンジしてください。アメリカ社会の中で働くって、とっても貴重な経験で、後の財産になります。
午後:13:00〜夕方|自由時間:勉強・ミーティングなど
大学院の授業はだいたい夕刻からなので、仕事が終わって昼食をとってからそのまま図書館やコーヒーショップなどに直行し、午後の時間を使って授業の準備をします。毎回の授業で膨大な量のリーディングが宿題として出るので、読みながらマーカーを引く、わからないところはオンラインで調べて予習するなど、とにかく授業前の準備は完璧にします。
また、クラスメイトと集まって一緒に授業の予習をしたり、時期によってはプレゼンテーションの準備をしたりペーパーを書いたりもこの時間を使います。
さらに、私はいろいろな学生会にも所属していたので、その会議やイベントの準備も午後から夜の授業までの間に行うことが多かったです。
ひろーい!大きいー!きれいー!
そう、全米の大学のStudent Unionランキングで10位以内にランクインしたこともある素敵な学生会館なのです!
仕事(午前)と授業(夜)の間のこの貴重な午後の時間は、時と場合に応じてフレキシブルに必要なことに費やしていた、ということです。教授とのアポや趣味で行なっていたボランティアなども、ほとんど午後に時間をとっていました。
夕刻〜夜|授業(例:16:00 〜 19:00)
16:00 – 19:00 !? 3時間もぶっつづけで授業あるの!?
そうなんです、大学院の授業は3時間授業、しかも夜が多いのです(昼間のクラスもあるよ)。休憩を挟まない教授も多いのだ・・・
授業が長すぎるので、だいたい学内でコーヒーを買って持って入ります。私の所属していたSchool of International Studies(国際学部)はInterdisciplinary と言って、1つの専門分野に固定せずに、多分野に渡る履修が可能な学部でした(日本語で何て言うんだろう?)。例えば、経済学部の授業、教育学部の授業、社会学部の授業、という具合に履修できる、ということです。
とは言うももの、あちこちの学部からランダムに適当に授業を組んでしまってはいったい何がしたいのかわからなくなってしまうので、まず最初に自分が研究したいフィールドを決め、その線上から外れないように自分なりに必要な授業を組んでいく、というスタイルです。
大学院というのは面白いもので、年齢層が多義に渡るんですね。あるセメスターで履修していた比較教育の授業は、当時20代半ばだった私が1番若く、クラスメイトはほとんどが40代、50代。既にお孫さんがいらっしゃる近くの小学校の校長先生もいました。
勉強に年齢は関係ない。年齢を重ねた後でも新しいことに挑戦するのが普通の社会、アメリカ。素晴らしい環境だと思います。
しかし、3時間ぶっつづけで授業を受けるのは本当に苦痛で疲れる・・・
終わったとは毎回クタクタでした。
夜〜深夜|勉強・ペーパー・SNSなど
文系大学院生は常に何かを読んでいるか、何かを書いているか、です。夜の授業が終わって家に帰ったら、夕食を食べて、膨大な量のリーディングの宿題とペーパー、次の授業の予習をします。
午後の時間も勉強に費やしますが、それだけで足りるわけがありません。ペーパーに取り組んでいる間は、だいたい夜の授業後も図書館に戻って、深夜までコツコツ執筆をしていました(図書館に行かないとデータベースの資料をプリントアウトできなかったので)。
うちの大学の図書館は常時は夜中の2時まで、テスト期間中は24時間開いていたので、非常に便利でした。
そのまま家に直帰して夕食をとったあともリラックス時間ではなく、とにかく読む!書く!の毎日です。あまり良くないですが、切羽詰まってくると私は睡眠時間を削って取り組む傾向があったので、だいたい毎日1時〜2時まで勉強をしていました。
平日に友達と会ってご飯を食べたり・・ということはほとんどなかったように思います。寮に住んでいた最初のセメスターはラウンジで集まってワイワイしていたものの、余裕がなくなってきて寮を出てからは、平日はほとんど孤独に勉強をする日々でした。
もちろん、勉強が忙しくない時期や週末はパーティに行ったり友達の家に行ってご飯を食べたり、と、息抜きも大いに楽しみましたが、基本的に平日は仕事・勉強・ミーティング・授業、の毎日でした。
文系大学院留学生の平日ルーティンまとめ
大学院って、イメージしているようなカッコ良いものではありません。課題に終われ、泥臭く孤独と戦う毎日です。仕事・授業・学生会以外で、平日に友達と会う余裕なんて全くと言って良いほどありませんでした。留学生は最初から言語面でネイティブの学生よりもハンディキャップを抱えている分、人の2倍も3倍も努力しなければならないのです。
金曜日の夜・・ほとんど人のいない静かな図書館に、1人で籠らなければならない日もありました・・。泣きそうになりながら課題の締め切りに終われた日もたくさんあります。
もちろん、長い1週間を終えて友達とパーティではしゃぐひと時は最高です!しかし、どんな時でも頭の片隅には終われている課題がチラついていました。
全てをやり終えて卒業した時の清々しい気持ちを絶対に忘れることはありません。人生で大きな大きな財産になりました。ここで培った経験と英語力、そして修士という肩書きが私を強くしてくれ、帰国後は普通の人にはできないようないろいろなお仕事を経験させていただきました。
大学院留学を考えているけど迷っている方、特に女性は将来のことを考えていろいろ悩んでしまいますよね。でも、ぜひチャレンジしてほしい。人生は一度きり、この2年間の経験、出会った人々がその後の人生に大きな影響を及ぼすことは間違いありません。
女性として、20代の半ばでの修士留学を決断できた理由、そこに到るまでの葛藤などもこちらに綴っていますので、ぜひご覧ください。
Ichiko