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ウルグアイ生活駐在妻ライフ

ウルグアイ駐在妻のリアルな日常:妻の会?ヒエラルキ?お茶会?の実態

ウルグアイ生活

駐在妻っていいな〜、憧れる!

集まってお茶会とかしてるんでしょ〜?セレブ〜!

自分が夫の海外赴任に同行することになり、ネットで「駐在妻」と検査すれば出てくる出てくる、「日本人婦人会には強制加入」「ヒエラルキーが激しい」「夫婦仲が悪化しました」

それに加えて周りから言われる「海外に住めるなんて羨ましい」「毎日奥さん同士集まってお茶会とかするらしいよ」「生活が全部保証されてるなんてセレブ〜!」「着物とか浴衣持って行ったほうがいいらしいよ」

いろいろなイメージがある「駐在妻」「駐妻」という肩書き。華やかなイメージもあれば、奥さん同士ギスギスしていたり狭い日本人コミュニティが辛い、という話もよく聞きます。

国によって実態は全く違うのであまり参考にはならないかもしれませんが、実際のところどうなのか、ウルグアイ在住の私が、この国の駐在妻のリアルをご紹介します。
※あくまでもウルグアイにいる私の視点です。他の駐在国には当てはまらないことも多々あると思いますので、ご了承ください。

日本人妻の会に強制加入はない

よく聞くのがこれ、夫が働いている時に集まる「日本人婦人会」的な集まり。これに関してはウルグアイはありません。会社単位で上司の妻が中心になって集めたり、地域単位で年配の駐在妻が仕切り役になったり、というイメージがあったのですが、皆無です。したがって、巷て噂される駐在妻のヒエラルキーも全くありません

家族同士で集まってBBQをしたりレジャーに行ったり、仲の良い奥さんとカフェに行くことはあっても、組織としての妻の会はなし。これには理由があります。

1つに、夫の勤務先には男性も女性も単身者や独身者が多く、そもそも私みたいな夫に帯同されている奥さんが私を含めて2人しかいません(笑)。集まりようがないんですね。また、ここは日本の遥か反対側の小さな国、ウルグアイです。日系企業はほとんど入っていません。海外赴任として来ている日本人が国全体においても少なく、したがって奥さんも少ない。少なすぎて奥さんの会が組織的になることはなかったんですね。

奥さん同士で毎日のお茶会なんてない

少ない中にも仲良くなった年の近い奥さんと友達感覚でお茶をすることはあります。日本人だけでなく、ウルグアイ人の仲良しの奥さんに博物館や中心街などを案内してもらったり、カフェに行ったりもします。しかし多くても月1〜2回程度で、あくまでも個人的なつながりで。

奥さんみんなで集まってティータイム♫なんてものは存在しません。

私はもともと人とつるむのが好きな性格ではなく、1人をこよなく愛します。もちろん、「そろそろおしゃべりしたいな〜」と思ったらこちらから連絡することもありますが、そんな毎日毎日人と会うような精神的・金銭的な余裕は持ち合わせていません(笑)。お一人様大好きです。

生活の全てが保証されていることはない

会社やポジションによって出向条件が違うと思うので一概には言えませんが、私の夫に関して言えば生活の100%が保証されているということはありません。海外手当や配偶者手当がついて日本にいた頃よりは収入はあるかもしれませんし、家賃も会社が支払ってくれていますが、共益費や水道光熱費は自分持ち。うちは車は所有していませんが、所有するとなると自費。(人によっては車の維持費は保証されている待遇の人もいるそうです)

なので、世帯収入を考えると日本で共働きだった時のほうが上でした。しかし、私が専業主婦でも不自由なく暮らしていられます。そういう意味では保証されているかもしれませんね。

ちなみに写真のような超豪華な家には住んでいません。普通のマンションです笑。

夫婦仲が悪化する・・・?

駐在妻のTwitterでもよく目にするのが旦那様の愚痴(笑)。私も最初の頃は本当にストレスがたまり、夫のことを(愚痴というほどでもないですが)書いたことはあります。本当によくわかります、皆さんよく耐えておられるなあと・・・。

駐在者本人である旦那さんも、慣れない土地で慣れない言語を使っての仕事であり、相当なプレッシャーを抱えて仕事をしているんですよね。同じく奥さんは、慣れない海外に半ば強制的に連れてこられ、旦那さんがいない日中は1人で生活しなくてはならない。

なんとなく私の見解では、海外駐在者は残業が多いように感じるので、子供がいる家庭は奥さんのワンオペになる傾向が強い(うちの夫もほぼ毎日残業)。お互いに相当なストレスがかかった生活の中ですれ違いや喧嘩が多くなり、「どうして俺、私こんなに大変なのにもっと気を使ってくれないの」との思いが先行し、険悪ムードに至ってしまう、という現状。わかります。。

うちに関して言えば、夫は仕事は大変で残業は多いですが、「妻を、大好きだった仕事を辞めさせてこんな僻地に連れてきてしまった」という後ろめたさがあるのかもしれません(笑)。日本にいた頃よりも優しく気遣ってくれて、大事にされているなと実感しています。

仕事が大変、週末は休みたい、自分の趣味にもっと時間を使いたい、と言いつつも、旅行の計画を立ててワクワクさせてくれるし、週末にはデイトリップにも連れ出してくれます。食後の片付けも気を使って手伝ってくれるようになりました。私も、少しでも夫が仕事のストレスから解放されるように、美味しいご飯を作ることを心がけています。

ちょっとしたお互いの気遣いが2人の関係をここまで良くしたと思っています。結婚年数が増えるに連れてどんどん仲良くなっているので、そういう意味では幸せです。

浴衣とか着物を持って行ったほうが良い

これは正解。もちろん国や地域によると思いますが、日本文化って本当に愛されるんですよね。ウルグアイに関して言えば、日本から遠すぎて、また日系人も少ないので、アジアの文化自体が物珍しく、現地の人たちはどんな物でも喜んでくれます。

夫の会社や日系人協会主催の行事などには着物を着て参加します。日本文化の紹介(お茶、武道など)や、日本食の販売など、地域の方々を巻き込んだ行事もありますし、もっと格式張ったセレモニーもあります。日本からこんなに遠く離れた場所で、日本特有の文化や習慣、そして南米とはまた違った華やかさを紹介できることはとても嬉しいですし、現地の方々が心から楽しんで喜んでくださるのを見るのもまた幸せなことです。

私はアメリカに2度留学しましたが、2回とも浴衣を持参しました。いろいろな行事の際に着てとても役立ちましたし、重宝されましたよ。荷物にはなると思うんですが、駐在妻になられるなら訪問着や浴衣を1セット、持参することをオススメします。何かと行事があると思います。

現地採用で働けることもある

私の場合はビザの関係で就労は許されていません。しかし、ビザの種類や国によっては就労可能な場合もあり、働いている駐在妻さん達もたくさんおられます。また、ビザ上では就労可能でも、夫の会社の配偶者手当の関係で働けない、なんてこともあります。また、もちろん現地語や英語のレベルにもよると思います。なので、一概に「駐在妻は働けない!」とか「働ける!」とかは言えません。自身のビザの種類や夫の会社の規定をしっかり知ることが大切です。

現地語がペラペラになるなんてウソ

よく人から聞かれるのが「スペイン語話せるようになった?」ですが、現地にただ住んでいるだけはペラペラにはなれません。どの言語にも共通して言えますが、自ら努力して勉強しないと習得なんてできないのです。なので、「2年も○○国に住んでたのに現地語習得できなかったの?」という質問は愚問です。

私に関して言えば、せっかく2年間もこの国に住むんだから、少しは勉強しようと思ってスペイン語学校に通っています。スペイン語のシャワーを浴び続けたことによって、なんとなく聞き取れることも増えてきたし、簡単な会話もできるようになってきました。私は言語が好きなので勉強していますが、絶対に話せるように努力しなくてはならない、なんてことは絶対にありません。話せなくてもプレッシャーに感じる必要は全くないので惑わされないで!

駐在妻のリアルまとめ

最初にも書きましたが、以上はあくまでもウルグアイ駐在妻である私の視点であり、駐在妻を一般化するものではありません。

例えばですが、私の知人でアフリカのある国で駐在妻をしていた方がいるんですが、その方がいた国には大きな日本人妻の会があったそうです。お茶会などの行事も頻繁にあったそうですが、人間関係は全くギスギスしておらず、皆さんがとても仲良しだったとのこと。妻の会があったからアフリカで3年間やっていくことができた、とおっしゃっていました。しかし、その中には駐在が終わって帰国した途端に離婚された夫婦もおられたそう。

そう、所変われば状況も変わります。しかし、1つ言えることは、自分をしっかり持ち、自己を保つということがとても大事だということ。関わりたくなければ関わらない、無駄なことはしない、そして無理なこともしない。自分と夫(家族)の生活を第一に考え、駐在妻にとっても充実した駐在生活になるように生きることが、1番駐在生活をストレスなく過ごすことの近道なんじゃないかな〜と思います。

いろいろなイメージがある「駐在妻」という肩書き。一度全てのイメージを払拭して、ゼロから自分で作り上げて行ってはどうでしょう。駐在妻にテンプレなんてないんですから。

 

Ichiko

 

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